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砂丘らっきょうは鳥取県東部・中部の砂丘地で栽培され、特に鳥取砂丘に隣接する福部村が全国屈指の大産地です。
砂丘らっきょうは7下旬から8月末ごろまでかけて植え付けをし、翌年の5月~6月に収穫します。真夏の暑い中の砂丘で、1玉1玉手作業で植え付けるという大変な作業を行っています。一人で1日平均1万球を植付けするという大変な作業です。
秋の砂丘らっきょうは紫色の花が一斉に咲き、紫のじゅうたんを敷き詰めたようで、「砂丘のラベンダー」とも呼ばれています。
砂丘らっきょうは、夏は地表面温度60℃、冬は氷点下という過酷な条件で育つ砂丘らっきょうは、生命力の塊といえます。
らっきょうは中国の中部、東部、およびサイゴンに野生し、原産地は中国とされています。中国での栽培の歴史は非常に古く、山海経、爾雅(BC400)、名医別録(452~536)、斎民要術(502~556)に記載されており、アジア東部に古くから広まったと考えられます。
日本への渡来については、新撰字鏡(892)に「ナメミラ」と、本草和名(918)、倭名類聚抄(923~930)に「オオミラ」とあり、延喜式(928)には薬用としての記載があることなどから、9世紀には伝来していたと考えられます。
栽培についての解説は農業全書(1696)、大和本草(1709)が初めてで、以来栽培が広まったとみられます。
なお、らっきょうは秋に抽台して紫色の小花を着けるが、遺伝的に同質四倍体のため種子はほとんど稔りません。したがって、増殖は株分けによって行います。(清水茂監修(勝又広太郎執筆):野菜園芸大事典より)