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らっきょうは、比較的手間がかからずに栽培できる野菜です。
らっきょうを栽培するにあたっては、まず植えつけるらっきょうの種球を用意します。種球は8月~9月に近くのホームセンターや種苗店に問い合わせると手に入ります。
栽培する種球数は、1㎡当たり40球程度です。
らっきょうを栽培するためには、植え付け前の早いうちに、石灰を畑全体にまいてよく耕しておきます。その後、幅60㎝おきに5~6㎝の深さの溝を掘ります。
用意しておいたらっきょうの種球を、先端を切ってから8㎝おきぐらいで溝に植えつけます。このとき、元肥(油粕、有機配合肥料)を根に触れないように施しておきます。
らっきょうは植えつけてから1週間ぐらいは発芽しません。
らっきょう栽培は、9~11月に第1期分球期をむかえ、この時、根群が盛んに形成されるようです。その後、生育が緩慢になり、やがて冬をむかえて生育はほぼ停止、翌春3~4月に第2期分球期をむかえ、茎葉がよく繁茂して”らっきょう玉”が肥大しながら充実していくようです。
らっきょうの成長にあわせて、収穫までに4回に分けて土寄せします。土寄せは茎が曲がらないように行ない、3回目の土寄せ時には追肥を施してから土寄せします(追肥はらっきょうの生育状況を見ながら調節して下さい)。4回目の土寄せは収穫の半月前ぐらいに行います。
らっきょうの花が咲くのは天候にもよりますが、10月下旬頃から11月上旬頃です。
らっきょうは、翌年の5月下旬~6月中旬にかけて収穫します。
らっきょう栽培を簡単にする方法として、鳥取県の砂丘らっきょう地帯である鳥取市福部で「福部砂丘らっきょう栽培セット」が売られているので、それを利用するのもいいかもしれません。
ラッキョウは中国の中部、東部、およびサイゴンに野生し、ラッキョウの原産地は中国とされています。中国でのラッキョウの栽培の歴史は非常に古く、山海経、爾雅(BC400)、名医別録(452~536)、斎民要術(502~556)に記載されており、アジア東部に古くから広まったと考えられます。
ラッキョウの日本への渡来については、新撰字鏡(892)に「ナメミラ」と、本草和名(918)、倭名類聚抄(923~930)に「オオミラ」とあり、延喜式(928)には薬用としての記載があることなどから、9世紀にはラッキョウが伝来していたと考えられます。ラッキョウ栽培についての解説は農業全書(1696)、大和本草(1709)が初めてで、以来ラッキョウ栽培が広まったとみられます。なお、らっきょうは秋に抽台して紫色の小花を着けるが、遺伝的に同質四倍体のため種子はほとんど稔りません。したがって、ラッキョウの増殖は株分けによって行います。 (清水茂監修(勝又広太郎執筆):野菜園芸大事典より)
らっきょうのタイプと栄養価
らっきょうの品種はきわめて少なく、在来のものが主です。
1年栽培型の小玉品種:8月~9月に植え付けて翌年6月収穫の「玉らっきょう」は球重が1.5~2.5gなので、そのまま花らっきょう用にします。
2年栽培型の中大玉品種:在来の中玉「八つ房」や大玉「ラクダ」は1年目の球重が7~10gになるので、花らっきょう用には、さらにもう1年連続栽培して、上部を切除しています。栄養素としてはらっきょうには糖質が多いが、ビタミン、ミネラルでは目立ったものはありません。しかし、他のネギ類と同様にアリル化合物を含むため、ビタミンB1の吸収を助ける効果があります。また、甘酢漬けにすると糖質やミネラルの栄養価が上がるとの記載もあります。 (一橋出版:五訂新版食品成分表、関根雄二:おいしい野菜えらび12か月より)
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